睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に、10秒以上呼吸が止まり、それが1時間あたり5回以上ある場合は睡眠時無呼吸です。
睡眠中のことなので自分で気付くことができない人が多く、検査や治療に至っていない人が多く、日本では潜在患者数は300万人以上いると言われています。
10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)
・50%の換気量低下 ・10秒以上気流が低下 3%以上のSPO2の低下 ・10秒以上気流が低下、覚醒を伴う
無呼吸状態は、身体中の酸素の割合を低下させます。そのため身体は酸素を補おうと心拍数を上げ、酸素を供給しようとします。
この活動は、脳や身体に大きな負担をかけ、健全な睡眠を妨げます。その結果、強い眠気や倦怠感、集中力低下など、日常生活に支障をきたします。
大きな事故や健康被害になる前に、家族やパートナーに一度確認してみてください。
「もしかしたら?」と思ったら、まずお近くの内科、呼吸器科、循環器科、耳鼻咽喉科、精神科などで早めに受診しましょう。
検査は医療機関に1泊して睡眠と呼吸の状態を検査する終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査を受けます。
軽症 | 5 ≦ AHI < 15 |
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中等症 | 15 ≦ AHI < 30 |
重症 | 30 ≦ AHI |
睡眠時に装着する、スリープスプリントというマウスピースを制作し、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療を行います。
軽症 | 5 ≦ AHI < 15 |
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中等症 | 15 ≦ AHI < 30 |
重症 | 30 ≦ AHI |
医科での検査結果により、軽症・中等症の診断を受け、医師からの紹介を受けた方は、歯科医院で治療できます。
質問内容に従って、順にご記入ください。今後の治療計画の参考にさせて頂きます。
口腔内の状態を詳しく検査致します。
エックス検査を元に虫歯や歯周病の有無の確認や、今後の治療計画をお話します。
マウスピース治療を行うには、口腔内の状態を清潔に保つ必要があります。
口腔内が清潔に保たれているかチェックします。
口腔内が清潔に保たれていれば、マウスピース作成のため、上下の歯型をとります。
装置が上顎・下顎別々に仮の状態で完成します。
マウスピースを装着し、噛み合わせや違和感が無いか適合を調べます。
調整が難しく適合がよく無い場合は、再度歯型を取り、作り直しとなります。
睡眠時に、下顎を少し前に出して、気道を確保する位置を決めます。
顎の位置が決まったら、上下別々のマウスピースを接着させ、睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースの完成です。
装着感や、口腔内に影響が無いかの確認を行います。
違和感があったり、痛みが生じる場合などは、再度歯型とりを行いマウスピースを作り直します。
体の状態は常に変化しますので、マウスピースの調整や、虫歯や歯周病が発生していないか口腔内の状態をチェックし、適切なケアを行います。睡眠時の衛星指導も行います。
マウスピース作成後に虫歯や歯周病などの治療を行った場合は、治療後の歯型に合わせたマウスピースが必要となります。。